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  MAGNUM13(その1)
 2007年3月11日(日) 東京・後楽園ホール

少し寒さが残る今日この頃であったが後楽園はいつにも増して熱かった!!ダウン、KOと数々の名勝負がファンを魅了したのではないだろうか。伊原道場選手達はすべて何かが違っていた。技術もさることながら選手一人一人の内面が劇的に変化した何かを感じる試合内容。その濃い闘いを二回に分けてじっくりお届けしよう。(詳細内容その2はこちら


↑写真1 果敢に攻める喜多村
↑写真2 パンチでも応戦
 


☆第6試合 日本ミドル級 3分3R

山ア銀次郎(宇都宮尾田) VS 喜多村誠

勝者:喜多村
判定2-0(ジャッジ29-29/30-28/30-28)

とうとう黒星をつけることなく駆け上がった喜多村。目頭が熱くなったファンも相当いたのではないだろうか。趣味がピアノとはとても思えない無骨な闘いをする喜多村の試合を見て行こう。

1R、両者パンチでいきなりガチンコ勝負をする。その後、山崎選手の得意なパンチが炸裂し喜多村に押し迫るが、しっかりとしたガードと返しのローキック、首相撲で勢いを封じる喜多村。さらに喜多村は果敢にもパンチで攻めてはキックを操る。後半喜多村の負けじと出すパンチで山崎選手に思うようにさせない場面が見られた。ほぼ両者ダメージなく互角の攻防だった。

2R、意外な喜多村の無骨な戦いに声を荒げる山崎選手。一方、パンチ、キック、ヒジ、ヒザ等隙あらば何でも出す喜多村。この容赦ない喜多村の怒涛の攻めは最後まで続き、相手の得意なパンチが出なくなる。両者大きなダメージはないが若干疲れが見えた。

3R、最後のラウンドにかける両者の勢いはすさまじかった。山崎選手は得意のパンチでラストスパート。一方、喜多村のパンチ、キック、ヒザ、回し蹴り等勢いは止まらない。これでもか!!これでもか!!と心の叫びが聞こえてきそうな喜多村の攻めだった。結局両者混戦の中終了することになる。

両者、甲乙付けがたいすばらしい内容であったが 判定待ちの喜多村の毎回好例、必殺腕立て伏せが勝敗を分けたのかもしれない。喜多村は以前この試合に向けて「失うものは何もないっす。全力でいくだけです!!」と言っていた。有言実行のその健闘ぶりに目頭が熱くなった。

これでランク入りを果たした喜多村は負け知らずの注目の選手となった。さらなる飛躍を目指してとことんがんばってほしい。(ランクについては後日発表致します。)



 
 

↑写真3  適確に捕らえるカウンター
↑写真4  カウンターは続く


 


第8試合 日本ライト級 3分3R

マサル(トーエル) VS 石原裕基

ドロー(ジャッジ30(マサル)-29/29-30(石原)/30-30)

 
頭にはもう王者のことしかない石原。そんな石原の闘いを毎回期待しているファンも多いことだろう。今回、格上相手にどんな展開を見せただろうか?

1R、相変わらず突き刺すようなローキックを出す石原。マサル選手はしっかりと間をおき攻撃のチャンスを伺う。両者、バランスの取れた戦い方をするだけになかなか手の内が分かっているから攻撃が決まらない。そんな中、石原は比較的カウンターを中心とした攻撃をする。両者決定打ないまま終了。

2R、1R同様両者全くの互角の攻防戦。パンチ合戦でヒートアップする場面も見受けられたがなかなか決定打が出ない。両者は間を置いたところからの攻撃が多かったため決定的なダメージが体まで上手く当たらないのだろう。

3R、マサル選手が倒しに来たが石原が上手くカウンターで対処。何度か相手にヒットはするが決定打にはならない。石原のキック、パンチのスピディーな攻撃はすばらしかったがどこか力ないものを感じた。 結局、混戦の中終了。

全体的に石原のカウンターが目立つ内容だったがほとんど相手にダメージを与えられなかったのが残念だ。試合後、「減量が・・・・」ときつそうな石原。選手にとって減量がいかに大変で攻撃力に大きく影響することが分かる内容だった。

次回は万全な体重コントロールで本領発揮した石原に是非期待したい。まだまだ闘いは始まったばかりだ。




 
 


↑写真5  右ストレートからの左フック
↑写真6  右ストレート

↑写真7  雄叫びを上げる池田
 



☆第9試合 セミファイナル 日本フライ級 3分3R

建石智成(尚武会) VS 池田成由

勝者:池田
判定3-0(ジャッジ30-26/29-26/30-26 建石は1R、左フックと右ストレートでダウン)

とうとう見ることが出来た。そして今までの鬱憤がとうとう不屈の王者に向けて大爆発した。

1R、両者フットワークの軽いすべりだしで始まる。ところが数秒後とんでもない展開が。池田がローキックと見せかけた足を軸に踏み込んで右ストレート、そしてひるんだ王者に左フックが続けて見事ヒット。さらに追い討ちをかけるように池田は王者を追い詰める。頑強な精神の王者は乱れパンチで打ち返す。ところが先ほどのダメージだろうかパンチの焦点が合っていない。池田の猛攻は止まらない。そして、王者がフックをしようとしたその瞬間池田は右ストレートでまたしてもダウンを奪う。大爆発した池田の猛攻は止まることがなかった。あの一歩も引かない王者が下がっているではないか!!

2R、1Rがまるで夢だったかのように今度は池田の静寂な戦いが始まる。これは見事であった。今までの経験が痛いほど分かる姿勢だった。王者の挑発に乗る事もなくしたたかなまでに冷静に池田は見据えていた。そしてその姿勢は見事最終ラウンドまで持ち越すことに。

3R、最終ラウンドにも関わらず王者は冷静に対応していた。そして挑発をする王者をものともせず確実にストレートを与える池田。その池田の対応でか?
口火を切ったように後半、王者の怒涛の攻撃が始まる。しかし時すでに遅しゴングがなった。

あの不屈の精神、建石王者をここまで追い詰めた池田選手。これほどまで大爆発した選手をかつて見たことがあるだろうか。そして、彼の持ち味を信じて来たファンもさぞかしご満悦なことだろう。試合後破壊力あるパンチについて問うと「会長にも教わりました!!あと先輩(深津)にも!!」とうれしそうに答える池田。

輝きを取り戻した池田の次回試合を早く見たくてしょうがない。



 

 
 
 
 
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