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  SOUL IN THE RING IV(詳細内容その2)
 2006年12月10日(日) 東京・後楽園

日に日に寒さが増す今日この頃、今年最後となるSKB興行が幕を閉じた。場内は選手達を応援する歓声が飛び交っていた。今回は伊原道場から5人の選手達が出場。試合を客観的に見たとき、勝ち負けは別としても印象の良い試合とそうでない試合というのがある。今回ははたしてどうだったであろうか。
前半戦の詳細内容その1はこちら


↑写真1 軸足蹴り

↑写真2 ローキック
↑写真3 軸足蹴り
 

☆第14試合 メインイベント
日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R 

正木和也   VS    タカ オサミツ

勝者 正木 判定3-0
(ジャッジ=50-49/50-49/50-48/正木選手王座防衛)

タカの気合が今までとは明らかに違っていた。

1R、タカはローキックの連発と相手の軸足蹴りによる倒しから始まる。(写真1)かなり気合が入っているタカだった。早くも場内は歓声で白熱する。さらにタカの軸足攻撃は続く。正木選手はキックからの得意のパンチ攻撃で仕掛けるがタカは警戒し、落ち着いて間を取りながらローキックで対応。

2R、またしてもタカの相手軸足蹴りによる倒しで始まった。(写真2)
それにより正木選手のキック攻撃がなくなりパンチ中心の仕掛けが始まる。対照的にタカはほとんどパンチは出さずキック中心になる。タカは首相撲からのヒザで応戦もする。「コウスマン!!」の合唱が始まると負けじと「マサキ!!」コールも後を追って場内は歓声の渦に。

3R、正木選手の得意のパンチをさせないように首相撲からヒザで応戦するタカ。しかし、正木選手の巧みなパンチ攻撃はタカの頭を揺らす。それによりタカはその勢いを消す様にキックで対応して行く。やがて両者はお互いの得意分野を出し尽くし攻撃の糸口が見つからない状態になっていく。

4R、正木選手キック攻撃から始まった。しかし、キックはこうだと、こうすまんだといわんばかりのタカのキック逆襲が頼もしかった。さらに軸足攻撃による倒しが光る。(写真3)タカのカウンターで正木選手もなかなか思うように反撃できない。しかし、後半正木選手のパンチが徐々に勢い増しタカに危ない場面も。結局両者決定打がないまま終了。

5R、最終ラウンドというのに両者様子見の展開が続く。そんな状態にパンチの正木選手、キックのタカ、目には見えない両者のプライドのぶつかりさえ感じた。どうやって倒してやろうかと。それに伴い場内はコールの渦に。しかし、時間は迫る。やむなく両者の得意分野で混戦し結局終わった。

今回、タカは持ち味である天然ぶりが全く見えず実に慎重に堅実な戦いをした。後日、「パンチを警戒しすぎたところがありますね」と。タカらしいキックは存分に発揮されたが彼ではない何かを感じたのは気のせいだろうか。次回はきっと彼の自由奔放でダイナミックでトリッキーなタカが戻ってくるだろう。

試合終了後、タカの丁寧に何度もお辞儀をする姿が美しかった。

 
 


↑写真4  突き上げるアッパー

↑写真5  僅かな隙を狙う石原


 

☆第15試合 メインイベント
日本ライト級タイトルマッチ 3分5R

石井宏樹   VS    石原裕基

勝者 石井 4R 0:17 TKO
(石原ヒジにより額をカットでドクターストップ。石井選手王座防衛)

 
石原選手の鍛えられた体つきは減量に成功していることを物語っていた。あとは、全身全霊を試合に捧げるだけだった。

1R、両者キック中心の様子見展開が繰り広げられる。やがて、両者パンチも混ぜて攻撃する。石井選手は特に変わった攻撃はせずジャブで様子を見たり、ローキックを出すなどリラックスしていた。そして、一度石井選手のパンチにスピードが増すと石原の頭を揺らす場面を作るが全くダメージなく試合は続いた。

2R、石井選手の動きに少し変化が出てきた。石原の殻を崩そうとしてだろうか。しかし、石原はモノともせず、着実に反撃のチャンスを狙っていた。しばらく両者の
混戦が続くが後半、石原の圧力とパンチで石井選手がガードしながら後退する。(写真4)さらに石原はパンチ連打からのローキックで押して終了。

3R、このラウンドでの石原は素晴らしかった。あの日本屈指のテクニシャン石井選手の僅かな隙を狙って大きく頭を揺らす場面を二度作ったのだ。(写真5)決定打にはならなかったものの石原の集中力は冴えていた。しかし、そんな石原に石井選手は動じることなく淡々と余裕をもって応えていたのはさすがだった。

4R、石井選手が倒しにかかってきた直後だった。強烈なパンチの嵐にヒジを混ぜた攻撃が不幸にも石原の右眉をカットさせてしまった。ドクターストップ。



石原は悔しさを露にした。

押さえ切れなかった。

もう誰にも止められないほどに。



悔しさがバネになるという簡単な言葉では収められないほど彼はもがいた。それだけに彼は今後とてつもない反省と練習と努力で偉大なる石井王者の前に大きくなって帰ってくるのだろう。

 
 

 
 
 
 
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