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  MAGNUM12 (詳細内容その1)
 2006年10月22日(日) 東京・後楽園

最近の快晴続く天気に終わりを告げ、新たな季節が訪れようとしていた。SKBの試合も新たな幕を予感させるような内容だったのではないだろうか。今回の試合内容は本当にシビアだった。どの試合もお互いの意地のぶつかり合いで負けるものかの精神で甲乙しがたい攻防が繰り広げられた。伊原道場からは10の戦士が選ばれ、どれも密度の濃い戦いだったので詳細内容を2回に分けてお届けしよう。
詳細内容その2


写真1 ↑坂梨パンチで応じる

 

☆第3試合 日本ライト級 3分2R

坂梨隼人     VS     松本芳道(八景)
 
勝者 松本  
判定0-3(ジャッジ20-18/20-18/20-19)

坂梨は惜しくも初黒星となってしまったが、打たれても打たれてもけして倒れない凶刃な気持ちを見せてくれた。

1R、松本選手の出だしからのパンチ連打で始まった。坂梨に隙いる暇も与えないほどに。坂梨は当然自分の得意な首相撲からのヒザに持ち込もうとするが、相手のパンチ連打でなかなかできない。坂梨はキックを交えてチャンスを伺うが逆に松本選手のカウンターをもらってしまう。それにより坂梨の頭が揺らされ危ない場面も見られたが前出る気持ちでなんとか持ちこたえた。

2R、 松本選手は変わらぬパンチ攻撃であったが坂梨も負けじとパンチで応じる。(写真1)さらに坂梨はミドルキックと首相撲からヒザに発展させ中盤まで勢いが増す。松本選手の頭が大きく揺れ足が止まる場面も見られた。しかし、松本選手のカウンターパンチ攻撃は止まらず坂梨にまた危機が訪れる。かなり、坂梨の頭が揺れる場面が目だったがけして倒れない。ひるまない。気持ちで負けない。

最後までそうであった。負けはしたもののすばらしい気持ちを感じる戦いであった。


 
 


写真2  きれいな回し蹴り

 

☆第5試合 日本ミドル級 3分2R

英雄マクシマス(八景)   VS   喜多村誠
勝者  喜多村 判定0-3(ジャッジ3者20-17)

 
マクシマス選手のキャラがクールになった。一方、喜多村は変わらず落ち着いている。そして、最後のパフォーマンスも健在だった!!

1R、落ち着き払った喜多村は一変し開始とともにマクシマス選手に豪快な飛びヒザで襲いかかる。両者前半は大きなダメージもなく攻防。しかし、徐々に喜多村の着実な攻めがマクシマス選手を後退させる。そして、コーナーに追いやった喜多村はワンツー、ローの連発でダウンを奪う。その直後も喜多村の駄目押しの豪快な飛び前蹴りが光る。後半も喜多村の押しで終了。

2R、 両者、様子見で始まり首相撲からヒザへ展開するが大きな決定打はなかった。ところが、また喜多村の変わらぬ着実な攻撃に相手は後退し始める。途中、喜多村のローはずしから後ろ回し蹴りがきれいに光る。(写真2)その直後、喜多村はコーナーに追いやり怒涛のパンチでダウンを奪う。その後も押して終了。


喜多村はこれで5戦4勝1分とすばらしい結果を残すことになった。是非、このまま突き進んでほしい。そして、さらに見せるキックボクサーとなって観客を大いに魅了させ沸かせてほしい。






 
 


写真3 ↑序盤のハイキック
写真4  ↑じわじわローキック
 

☆第6試合 日本ライト級 3分3R

石原裕基     VS    鈴木敦(尚武会)
勝者 石原 判定3-0(ジャッジ3者30-29)  
(石原次期王座挑戦券得る)

 
石原はとうとう王手まで来た。先日、石原に試合前の一言を聞くと「王者になります!!」と返ってきた。もう眼中にはタイトルマッチのことしかない。オリンピックの金メダル選手の多くは試合前にはもうすでに感動しているという。表彰台に立っている自分に。

1R、石原の強烈なローキックが場内に響いた。続けてハイキック。(写真3)早くも鈴木選手がキックを警戒しているように見えた。両者キックとパンチで戦える選手なだけに甲乙付けがたい試合攻防が続くが若干、石原のキレが勝っていたように思える。石原はワンツーからのローキックやローキック、パンチ、ローキックと変化のある攻撃もみせる。途中、左ストレートから右のストレートで相手をふらつかせる場面も。しかし、両者決定打もなく終了。

2R、鈴木選手もバランスの良い戦い方をする。石原と非常によく似ているためお互い混戦し、なかなか決定打だがない。両者の速いパンチは飛び交うものの的に入らず掴み合いになる。そんな中でも石原はローキックをじわじわ入れていた。(写真4)

3R、鈴木選手のパンチや前ハイキックが石原の頭を揺らす場面もあったが決定打がない。最後まで混戦が続いたが、前半ラウンドでの石原のキレのある攻撃が勝敗を分けたのだろう。実にシビアな世界だ。

試合後、石原は「急激な減量が大変です。」とあまりコンディション的にはベストではなかったことを話してくれた。でも必ずタイトルマッチでは万全な状態を作って最高の試合をしてくれるだろう。非常に楽しみだ!!





 
 


写真5  ↑パンチコンビ
 

☆第7試合 日本ミドル級 3分3R

後藤龍治   VS    阿佐美義文(治政館)
ドロー     

 
格闘マシーンのような阿佐美選手は同ジムのスター武田幸三選手を思わせる。今回、後藤は再審でドローになったが非常に残念な結果になってしまった。

1R、阿佐美選手は手数足数はないがどっしり、がっちりした体から的確な攻撃をする。一方、多彩な技を使い分けるベテラン後藤は相手のバリケードのような鎧を崩そうとしていた。しかし、両者決定打なく終了。

2R、後藤はちくちくとフックやアッパーで相手の頭を揺らす。一度始まると後藤のフック、アッパーのコンビネーションは見事だ。(写真5)しかし阿佐美選手の鎧を壊すとこまでは行かなかったが、崩れかけていたことは確かだった。阿佐美選手は接近戦に持ち込む後藤に前蹴りやヒジで応戦。後藤はパンチからのローキックも見せる。

3R、 TITANS3rdのバイオ選手戦の時のように後藤は得意のパンチで試合を優位に運びたかったのだろうが結局強靭な肉体の阿佐美選手に大きな決定打を与えられないまま終了。

 
 



写真6 ↑ 足を捕らわれ必死に攻撃するタカ
写真7  ↑おおおーーすげーーー!!

写真8   えぇぇぇ!? だっ大丈夫か!?

 

☆第8試合 日本ウェルター級 3分3R(1R延長)

タカオサミツ    VS     SHING(治政館)
ドロー (1R延長TKOによりタカが次期王座挑戦券得る)

 
前回も書いたがタカの試合は実に面白い。がしかし、反面ヒヤヒヤするのも確かだ。タカは天然キャラと幼馴染達は言っていたが試合内容も天然だ。

1R、SHING選手の速くて突き刺すようなパンチがタカを襲うがガードで致命的にはならなかった。一方、タカは得意のキックとパンチで応戦するがSHING選手の勢いでコーナーに追い込まれ右ストレートでダウンを奪われる。幸い、右ストレートは浅くすぐに立ち上がるタカ。その後も大きなダメージもなく無事終了。

2R、タカは挽回のため、かなりの勢いでSHING選手に向かう。こんなタカも珍しく、かなりの勢いで得意のキックを連発したためSHING選手の足が止まり始める。まさに挽回劇である。

3R、 タカはヒジも出し始める。さて、今回の一番の見せ場はここからだ。タカは前ハイキックで相手を突き飛ばそうとするがうっかり足を捕らえられる。しかし、タカは必死だ。掴まれつつも右ストレートを連発。(写真6)写真から分かるように歯をくいしばって必死にピョンピョン跳ねながらパンチを連発している。とにかく必死なのだ。すごい必死なのだ。まるで罠にひっかかった野生の動物のように。そんな切羽つまったタカの状態に何かしようとSHING選手はきっと思ったことだろう。がしかし、次の瞬間なんと!!カンフー映画に出てくるジャッキーチェーンのような左飛び回し蹴りをしたではないか!!(写真7)これには場内も大歓声!!

試合後、タカはこうつぶやいた。

「やらなければよかった。。。。あれ結構疲れるんす。。。。」

それはそうだろう。落ちた時の体の形が変だ。(写真8) 80年代ギャグマンガのような体の反り方だ。

結局、タカの血相を変えた壮絶な反撃にドローとなった。そのため、王座挑戦券に向けてもう1R用意され決着を付けることになったが流れは完全にタカに来ていたのだろう。タカのヒジでTKOとなりとうとう王座に向かって前進することとなった。

タカのあまりに意表のついた左飛び回し蹴り永遠に脳裏に焼きつくことと思う。







 

 
 
 
 
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